尿漏れの原因は、
■加齢による筋力の低下
■食事などの生活習慣
■メンタル的な要因
■脳や膀胱などの病気
などがあります。
尿漏れは、女性と男性で原因が少し異なります。ここでは、女性と男性別の原因と対策、また尿漏れの初期症状のある病気について解説します。
女性の尿漏れの原因と対策
前述したように、尿漏れで悩む女性は40代以上で4割にものぼります。
原因として多いのは、骨盤底筋の緩みです。骨盤底筋とは、「膀胱」「尿道」「子宮」など骨盤内の臓器を支えている筋肉で、きちんと支えられなくなると尿漏れを起こしやすくなります。
骨盤底筋の緩みは、
●加齢
●閉経
●女性ホルモンの低下
●妊娠
●出産
●肥満
があげられます。
尿漏れの原因が骨盤底筋の緩みの場合、骨盤底筋を鍛えることで尿漏れを改善することが可能です。骨盤底筋を鍛える運動は、この後紹介します。また、利尿作用の高いコーヒー紅茶などのカフェインや飲酒を控えることで、尿漏れが軽減したケースもあります。
男性の尿漏れの原因と対策
男性の尿漏れの原因は、筋力低下や運動不足に加え、食生活の乱れや飲酒などがあげられます。ウォーキングなど軽い負荷の運動や筋トレ、利尿作用の高いカフェインや飲酒を控えめにすると、尿漏れ軽減が可能です。
一方で男性の場合、「前立腺肥大症」という病気により、尿漏れの症状が出ている場合があります。「トイレの回数が増えた」「残尿感がある」「尿の勢いがなくなった」などが症状ですが、病院での検査と治療で改善する可能性があります。
病気が原因の場合は早期に専門病院へ受診がおすすめ
尿漏れは、病気が原因であることが少なくありません。生活習慣の改善や運動で症状が収まるケースもありますが、気になる場合は早期に病院へ受診し医師に相談するのも大切です。
例えば前述した、男性特有の病気である「前立腺肥大症」は、前立腺が肥大し尿道を圧迫して尿が出にくくなる病気です。50歳で30%、60歳で60%、70歳で80%、80歳では90%みられる病気のため、「尿漏れ」「残尿感」「すぐトイレに行きたくなる」などの症状がある場合、病院での治療が一番有効です。
尿漏れは病気のサインかもしれないので、不安なら早めに病院を受診しましょう。泌尿器科が尿漏れの専門の科ですが、近くにない場合はまず内科に受診し相談するのも一つの手ですよ。